独学する社会人のためのおすすめの数学書
はじめに
理学部数学科出身じゃなくてもお手軽に数学を学べる本の紹介です.
この記事のクオリティについては情報学科卒業の私の独断なのでご了承ください.
初級
志賀浩二の数学30講シリーズ
数学に慣れていない人はまずはこれから始めるのが良いでしょう.
いきなり,東京大学出版会の本で始めて,独学できる人はおそらくいないでしょう.
何が良いかというとお気持ち優先で語られているところです.定義,定理は曖昧にぼかすところも多いですが,独学者にとってはまずはお気持ち優先で勉強することをおすすめします.
微分・積分30講
線形代数30講
他にもルベーグ積分や固有値30講(関数解析の初歩を扱っている)などもあり,非常に面白いシリーズです.
1講に一日掛けても一ヶ月で読み切れる入門しやすさがあります.
さらにtea timeというコラムの用に書かれているところも非常に良いです.
是非手に取って貰いたいです.
中級
線形代数
非常にアルゴリズム的なところから書かれていて読みやすいです.
証明は全て書かれてはいませんが,重要な定理については書かれています.
関数解析
工学系の関数解析 小川英光
独学でもしっかりと学べる関数解析の本と言えばこの本ではないでしょうか?
なぜ証明をするのかということが冒頭に書かれています.非常に納得できることが書かれています.
応用に事足りるくらいの底力をつけるための本という感じがします.
また再生核ヒルベルト空間についても書かれているので,機械学習をやる人にもお勧めです.